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《子どもカテキズム》
日本キリスト改革派教会
中部中会 教育委員会 |
○使徒信条
我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず。
我はその独り子、我らの主、イエス・キリストを信ず。主
は聖霊によりてやどり、処女マリアより生まれ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死にて葬られ、陰府にくだり、三日目に死人のうちよりよみがえり、天にのぼり、全能の父なる神の右に座したまえり。かしこより来たりて、生ける者と死ねる者とを審きたまわん。
我は聖霊を信ず。聖なる公同の教会、聖徒の交わり、罪
の赦し、身体のよみがえり、永遠の生命を信ず。
アーメン。
○ニカイア(ニケア)信条
わたしたちは、唯一の神、全能の父、天と地と、見えるものと見えないものすべての造り主を信じます。
わたしたちは、唯一の主、神の独り子、イエス・キリストを信じます。主はすべての時に先立って父より生まれ、光よりの光、まことの神よりのまことの神、造られずに生まれ、父と同質であり、すべてのものはこの方によって造られました。主は、わたしたち人間のため、またわたしたちの救いのために天より降り、聖霊によって、おとめマリアより肉体を取って、人となり、わたしたちのためにポンティオ・ピラトのもとで十字架につけられ、苦しみを受け、葬られ、聖書に従って三日目によみがえり、天に昇られました。そして父の右に座し、生きている者と死んだ者とをさばくために、栄光をもって再び来られます。その御国は終わることがありません。
わたしたちは主であり、命を与える聖霊を信じます。聖霊は、父と子から出て、父と子とともに礼拝され、あがめられ、預言者を通して語ってこられました。
わたしたちは唯一の、聖なる、公同の、使徒的教会を信じます。わたしたちは罪のゆるしのための唯一の洗礼を信じ告白します。わたしたちは死人のよみがえりと来たるべき世の命とを待ち望みます。
アーメン。
○十戒
わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である。
1. あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。
2. あなたはいかなる像も造ってはならない。
3. あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。
4. 安息日を心に留め、これを聖別せよ。
5. あなたの父母を敬え。
6. 殺してはならない。
7. 姦淫してはならない。
8. 盗んではならない。
9. 隣人に関して偽証してはならない。
10. 隣人の家を欲してはならない。
○主の祈り
天にまします我らの父よ。
願わくは、御名をあがめさせたまえ。
御国を来たらせたまえ。
御心の天になるごとく、地にもなさせたまえ。
我らの日用の糧を今日も与えたまえ。
我らに罪を犯す者を我らが赦すごとく、我らの罪をも赦したまえ。
我らを試みにあわせず、悪より救い出したまえ。
国と力と栄えとは、限りなくなんじのものなればなり。
アーメン。
第一部 人生の目的
一 人生の目的
問1 私たちは何のために生きるのですか。
答 私たちが生きるのは、
私たちの神さまを知り、
神さまを喜び、
神さまの栄光をあらわすためです。
これが私たちの喜びです。
コリント一10:31、ローマ11:36、ローマ5:11
問2 どうしたらそうなりますか。
答 主イエス・キリストを信じて救われること、
神さまの子どもとされることです。
ルカ19:1-10、エフェソ5:8、テモテ一2:4、ヨハネ1:12
問3 私たちがするべきことは何ですか。
答 信じる私たちは、
主の日にキリストの教会に来て礼拝をささげ、
毎日、神さまにお祈りします。
ヨハネ1:12、ローマ10:9、ガラテヤ2:16、ヨハネ4:23、使徒20:7、
エフェソ6:18、使徒1:14、ヘブライ9:14
問4 私たちの神さまが私たちに望んでおられることは何ですか。
答 神さまを愛することと、
家族やお友だちを愛することです。
マルコ12:29-31
二 聖書、神の御言葉
問5 私たちがそれらを知るために神さまが与えてくださったものは何ですか。
答 聖書、神の御言葉です。
ペトロ二1:21、ヨハネ一1:3-4
問6 聖書に書かれていることは何ですか。
答 真の神さまが
私たちのためにしてくださったことと、
私たちに求めておられることです。
テモテ二3:15-16
第二部 信仰の道
一 三位一体の神さま
問7 私たちの神さまはどのようなお方ですか。
答 神さまは霊なるお方です。
ですから、私たちを包み込んでくださり、
永遠で、変わらないお方です。
ヨハネ4:24、出エジプト3:14、詩90:2、ヤコブ1:17、黙示録4:8
問8 私たちの神さまのほかに神々はいますか。
答 神さまはただお一人しかおられません。
私たちをお造りくださった神さま、
生きておられる真の神さまです。
申命6:4、エレミヤ10:10
問9 神々とは何ですか。
答 人間が造りだしたものです。
死んだ人や生きている人、
動物や植物などの自然、
作り話の神々を拝むことは、
私たちの神さまがもっとも悲しまれる
愚かなことです。
イザヤ44:9-22、出エジプト20:3-5
問10 私たちの神さまにはいくつの位格がありますか。
答 真の神さまには三つの位格があります。
御父なる神さまと御子なる神さま(イエスさま)と聖霊なる神さまです。
この三位は同質であり、三位一体の神さまです。
マタイ28:19
二 父なる神さま
問11 私たちの神さまの全能、主権とは何ですか。
答 私たちの神さまが、
すべてのものを神さまの栄光のために定め、
造り、保ち、支配しておられることです。
神さまの力の及ばないところは、
宇宙のどこにもありません。
エフェソ1:4、コロサイ1:16
問12 神さまの創造のお働きとは何ですか。
答 私たちの神さまが、
ただ御言葉によって、
世界とその中にあるすべてのものを、
極めて良いものとして造られたことです。
創世1章、ヘブライ11:3
問13 神さまの摂理のお働きとは何ですか。
答 今、私たちに働く、
神さまの善いお力のことです。
神さまのお許しがなければ
髪の毛一本も落ちることができないほどに、
神さまは私たちの父として
私たちを守っていてくださいます。
ですから、健康も病気も、
嬉しいことも悲しいことも、
すべてのことが
私たちの役に立つよう働くのです。
ローマ8:28、マタイ10:30
問14 運が悪いと言ったり、占いを気にしたり、たたりを気にすることはできますか。
答 私たちにはできません。
神さまより大きく強いものはないからです。
父なる神さまは私たちを愛してくださるのです。
ですから、たとえひとりぼっちでいても
こわくはありません。
そんなとき、私たちは、
「天のお父さま」とお名前をお呼びします。
お祈りすると、神さまがいっしょにいてくださる
ことがわかるのです。
第一戒、第二戒、第三戒
三 人間
問15 神さまは人間をどのように創造されましたか。
答 神さまは、人間を神さまのかたちに似せて、
男の人と女の人として造られました。
土のちりから造り、
神さまのいのちを吹き入れてくださいました。
こうして、人間はただの動物ではなく、
神さまとの交わりを持つものとされました。
ですから、人間にとって生きるとは、
神さまを礼拝すること、
お友だちを愛することです。
創世1:27、創世2:7
問16 最初の人間は、極めて良いものとして続きましたか。
答 いいえ。
アダムとエバは、
神さまの御言葉を破って、罪を犯しました。
創世3章
問17 罪とは何ですか。
答 神さまの御言葉を破って、それに背くことです。
一つでもかなわないならば、
私たちは神さまの御前に罪人です。
マルコ10:17-27
問18 罪を犯した人間はどのようになりましたか。
答 神さまとの交わりを失い、
生きているあいだも、死んだあとも、
神さまの怒りを
受けなければならなくなりました。
ですから、心が曲がって、自分中心になり、
お友だちとけんかをしたり、
うそをついたり、盗んだり、
悪いことをしてしまうのです。
ローマ6:23、創世3:8、創世2:17、ローマ7:15-20
問19 あなたは罪人ですか。
答 はい、私も神さまの御前に罪人です。
ローマ5:12
問20 あなたも神さまの怒りを受けなければなりませんか。
答 はい。
私も神さまの怒りを受けなければなりません。
エフェソ2:3、ローマ5:9
問21 神さまは、あなたもほかの人も、罪人を滅びるままにお見捨てになりましたか。
答 いいえ、ちがいます。
神さまは、神の民となるように
最初から私たちを選んでくださいました。
罪から救い出してくださるあがない主を
与えてくださったのです。
エフェソ1:4、エフェソ2:4-6、ローマ3:21-26
四 御子なる神さま
問22 私たち、神の民のあがない主はどなたですか。
答 私たちの唯一の主、イエス・キリストです。
イエスさまは、永遠の初めから御父より生まれた
真の神さまです。
私たちの救いのために
聖霊によっておとめマリアより肉体を取り、
真の人となってくださいました。
イエスさまは、真の神であり真の人であり続けて
くださる二性一人格の神さまです。
テモテ一2:5、ガラテヤ4:4、ルカ1:35、ローマ9:5、コロサイ2:9
問23 主イエス・キリストとお呼びするのはなぜですか。
答 イエスとはお名前で「罪からの救い主」、
キリストとはお働きを表し、
「神さまから油を注がれた方」
という意味です。
このお方が私たちの主として与えられました。
ですから、私たちは、喜びと感謝をもって
主イエス・キリストとお呼びするのです。
マタイ1:21、ヘブライ1:9、ヨハネ20:28
問24 主イエス・キリストは、私たちの救いのために、どのようなお働きをしてくださったのですか。
答 主イエス・キリストは、
私たち罪人の身代わりとして十字架に死に、
三日目に、永遠のいのちによみがえられました。
ですから、私たちは、罪赦されて
神と共に永遠に生きる祝福に
生かされています。
コリント一15:54-55
問25 イエスさまの預言者としてのお働きは何ですか。
答 神さまの御言葉を教えてくださることです。
イエスさまは、今も、
教会を通して、
聖書と聖霊なる神さまによって
私たちに語りかけてくださいます。
ですから、私たちは心をこめて御言葉を聴きます。
ヨハネ1:18、ヘブライ1:1-2、ヨハネ15:15
問26 イエスさまの祭司としてのお働きは何ですか。
答 父なる神さまと私たちとの間に立ってくださることです。
イエスさまは、かつて、
私たちの身代わりとなって、
十字架の上で御自分をいけにえとして
ささげてくださいました。
今は、御父の右に座して、
私たちのために執り成しの祈りを
ささげていてくださいます。
ですから、私たちは心をこめてお祈りします。
ヘブライ2:17、5:5-7、7:24-25
問27 イエスさまの王としてのお働きは何ですか。
答 私たちの王さまとなってくださることです。
弱い私たちが悪に滅ぼされないように戦い、
私たちを従わせ、治め、お守りくださいます。
この王さまこそ真の王さまです。
ですから、私たちは心をこめて従います。
コリント一15:24-25、イザヤ33:22
五 聖霊なる神さま
問28 主イエス・キリストの救いは、どのようにして私たちのものとなるのですか。
答 私たちが持っている正しさやかしこさ、
そのほか、どんな良いものでも、
自分の力で救いを手に入れることは
できません。
救いは、ただ神さまの恵みとして与えられるのです。
ローマ3:24、ガラテヤ2:21、エフェソ2:5
問29 神さまの恵みとは何ですか。
答 神さまが、一方的に、愛をもって、私たちを
救いのうちに選んでくださったことです。
私たちは、聖霊のお働きによって、
自分を罪人と認め、悔い改め、
イエスさまを信じることができました。
ですから、私たちは、心をこめて
神さまを賛美します。
ガラテヤ1:15、ローマ5:2
問30 神さまの恵みは、どのようにして私たちに与えられますか。
答 聖霊なる神さまが私たちに信仰を与え、
私たちを主イエス・キリストと一つに
結び合わせてくださることによってです。
ガラテヤ3:5、2:20、エフェソ2:8
問31 救いとは何ですか。
答 神さまの子どもとされることです。
そのために、神さまは私たちの罪を赦して
義と認めてくださいました。
ですから、私たちは、喜びと感謝をこめて、
「私たちの父なる神さま、私の天のお父さま」
とお呼びします。
ローマ8:1、ガラテヤ4:6、ローマ8:15、5:11、フィリピ3:9
問32 救われたあなたはどうなりますか。
答 聖化の歩みを始めます。
ローマ6:1-4
問33 聖化の歩みとは何ですか。
答 神さまの子どもとして、
罪に死に、
神さまの御子イエスさまのお姿に
似せられていくことです。
神さまに愛されている喜びのうちに、
私たちも神さまを愛して歩みます。
ローマ8:28-30、6:1-4、エフェソ4:23-24
問34 だれと歩むのですか。
答 私はひとりぼっちではありません。
私たち、神の民の祈りの家、
キリストの体なる教会と共に歩みます。
ヘブライ2:12
問35 どこを目指して歩むのですか。
答 イエスさまが再び地上に来られる再臨の日、
天の国を目指して、
歌いつつ歩みます。
テトス2:11-13
問36 死んだあとはどうなりますか。
答 死んで終わりではありません。
私たちの魂は完全に聖められ、
天の国に入れられます。
私たちの体はイエスさまと共にあり、
イエスさまがよみがえられたように
再臨の日に朽ちない体によみがえり、
魂と一つにされます。
死ぬまで、そして死んでからも、
イエスさまと私たちは一つです。
救われた私たちは、
永遠に神さまを喜ぶことができるのです。
テサロニケ一4:13-17、ローマ6:4
第三部 生活の道
一 感謝について
問37 神さまが人に求めておられることは何ですか。
答 神さまが私たちに求めておられることは、
感謝することです。
テサロニケ一5:18
問38 あなたはその感謝をどのようにしてあらわしますか。
答 神さまが聖書を通して明らかにしておられる
御心に従うことです。
ローマ3:31、ミカ6:8、サムエル上15:22
二 感謝に生きる道
問39 神さまの御心の、明らかにされた規準はどこにありますか。
答 十戒の中にあります。
申命10:4、出エジプト20:2-17
問40 イエスさまが教えてくださった十戒の要約は何ですか。
答 「わたしたちの神である主は、唯一の主である。
心を尽くし、精神を尽くし、
思いを尽くし、力を尽くして、
あなたの神である主を愛しなさい」と、
「隣人を自分のように愛しなさい」です。
神と人への愛、二つで一つの愛に生きることです。
マルコ12:29-31
問41 十戒の前書きは何ですか。
答 「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である」です。
問42 この意味は何ですか。
答 かつては、神の民を
エジプトから救い出すことによって、
今は主イエス・キリストの
十字架と復活の御業によって、
神さまは私たちの神さまとなってくださいました。
ここにすでに、
神さまの愛の御心があらわれ出ています。
この神さまの愛の支配のもとではじめて、
私たちは、幸せに、また自由に、
生きることができるのです。
ルカ1:74-75、ペトロ一1:15-19
問43 第一戒は何ですか。
答 「あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない」、です。
問44 第一戒で神さまが願っておられることは、何ですか。
答 私たちの真の神さまだけを
心から礼拝しなければならない、
ということです。
これがもっとも大切な戒めです。
ですから、私たちは喜んで礼拝をささげます。
マタイ4:10、歴代上28:9
問45 第二戒は何ですか。
答 「あなたはいかなる像も造ってはならない」、です。
問46 第二戒で神さまが願っておられることは、何ですか。
答 私たちは、真の神さまを忘れるときに、
必ず、自分のために神々を造り出します。
私たちは、お守りや占いに頼ったり、
自分を喜ばせるために礼拝してはいけない、
ということです。
ヨハネ4:24、マタイ15:9
問47 第三戒は何ですか。
答 「あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない」、です。
問48 第三戒で神さまが願っておられることは、何ですか。
答 神さまのお名前や教会の教え、
そのほか、神さまにかかわるものを、
ふざけて用いたり、
自分勝手に変えて用いてはいけない、
ということです。
愛の神さまは優しい神さまですが、
これらを厳しく裁かれます。
ですから、私たちは
主の御名を正しくほめたたえます。
マタイ6:9
問49 第四戒は何ですか。
答 「安息日を心に留め、これを聖別せよ」、です。
問50 第四戒で神さまが願っておられることは、何ですか。
答 私たちの安息日は、
主イエスさまの復活された日曜日です。
私たちは、この日を主の日として、
礼拝のために特別に取り分け、
この日を目指して一週間を歩みます。
使徒20:7、創世2:2-3
問51 第五戒は何ですか。
答 「あなたの父母を敬え」、です。
問52 第五戒で神さまが願っておられることは、何ですか。
答 神さまは、私たちに、
お父さんやお母さん、先生やお友だちを
与えてくださいました。
ですから、私たちは、神さまの故に、
お父さんやお母さん、先生の
教えてくださることを素直に聞き、
お友だちを大切にするのです。
神さまは、そのような人に祝福を豊かに与えると、
特別に約束してくださいました。
エフェソ5:21、6:1-3、ペトロ一2:17、ローマ13:1-10
問53 第六戒は何ですか。
答 「殺してはならない」、です。
問54 第六戒で神さまが願っておられることは、何ですか。
答 神さまが私たちにいのちを与えてくださいました。
人を殺してはいけないということはもちろん、
心の中で人を憎むこと、
無視すること、
いじわるを言ったり、してはいけない、
ということです。
神さまが御覧になれば、それらは人殺しと同じです。
ですから、私たちは、共に生きることを喜び、
自分のいのちも大切にするのです。
マタイ5:21-22
問55 第七戒は何ですか。
答 「姦淫してはならない」、です。
問56 第七戒で神さまが願っておられることは、何ですか。
答 神さまが、私たちに
結婚の祝福を与えてくださいました。
ですから、男の人と女の人との関係を、
清く保たなければいけません。
神さまは、結婚によって、
赤ちゃんを与えてくださいます。
私たちは、そのときまで、性の関係を持ちません。
マタイ5:28、ペトロ一5:3-5、5:31
問57 第八戒は何ですか。
答 「盗んではならない」、です。
問58 第八戒で神さまが願っておられることは、何ですか。
答 私たちの持っているものすべては、
神さまから与えられたものです。
人の体やもの、時間を盗んではならない
ということはもちろん、
自分自身のお金、持ち物、時間をも
大切に用いなければならない、
ということです。
私たちは、自分自身を神さまにおささげし、
十分の一献金をささげて、
神さまに栄光をお返しします。
エフェソ4:28、出エジプト23:5、マラキ3:10、マルコ12:41-44
問59 第九戒は何ですか。
答 「隣人に関して偽証してはならない」、です。
問60 第九戒で神さまが願っておられることは、何ですか。
答 神さまは、真実な愛をもって
私たちを愛してくださいました。
ですから、私たちも、
うそをついたり、うわさ話をして
人をさばいてはいけない、
ということです。
私たちは隣人に誠実を尽くします。
ゼカリヤ8:16-17、レビ19:16
問61 第十戒は何ですか。
答 「隣人の家を欲してはならない」、です。
問62 第十戒で神さまが願っておられることは、何ですか。
答 神さまは、私たちに
必要なものを与えてくださいます。
しかし、人は、少しでも多くのものを
自分のものにしようと欲しがります。
むさぼりの心こそ、偶像礼拝です。
それを考え、実行してはいけない、
ということです。
むしろ、神さまは、私たちの心を
人の幸せを願うように
造り変えてくださいました。
ですから、私たちは神さまから与えられたものに
満足し、感謝し、
人に与えることを喜びとするのです。
エフェソ5:5、ヘブライ13:5、テモテ一6:6、ローマ12:15
問63 あなたは、この十戒を喜んで生きるのですか。
答 はい。
聖霊なる神さまの助けの中で、
御言葉を喜んで守り、生きます。
詩119編
問64 神さまの戒めを完全に守れる人はいますか。
答 真の人であられるイエスさまのほか、
だれもいません。
私たちは、毎日
思いと言葉と行いとによって破っています。
私たちは、
完全に神さまに背いている罪人なのです。
ヨハネ一1:8-10、ローマ7:19、3:10
三 教会に生きる道
問65 神さまの戒めを守ることができない罪人が、どうして十戒を喜んで生きることができるのですか。
答 聖霊なる神さまが、私たちを造り変えて
主イエス・キリストと一つに結び合わせ、
キリストの体なる教会として
建て上げてくださいます。
私たちには、教会において、
罪から救い出され、
十戒を喜んで生きる道が与えられています。
使徒2:38、コリント一12章、エフェソ2:18-22、4:12-13
問66 罪から救い出されるために、神さまが私たちに求めておられることは何ですか。
答 イエスさまが勝ち取ってくださった祝福を
与えていただくために、
教会に与えられた恵みの手段を用いて、
イエスさまを信じ、
いのちに至る悔い改めをすることです。
使徒20:21、2:38
問67 信仰と悔い改めとは何ですか。
答 聖霊のお働きによって与えられる、
救いの恵みです。
イエスさまを救い主として受け入れ、
信頼することと、
罪を認め、罪を憎み、
神さまに向かって歩むことです。
使徒11:18、ヨハネ16:8、コリント一12:3
問68 恵みの手段とは何ですか。
答 御言葉と礼典とお祈りです。
父なる神さまは、
聖霊のお働きによって、
特にこの三つを通して、
私たちに、
イエスさまがいっしょにいてくださることを
信じさせてくださいます。
こうして、私たちは
イエスさまと一つに結び合わせられ、
キリストの体なる教会として
建て上げられます。
マタイ28:19-20、使徒2:42、46-47
問69 御言葉とは何ですか。
答 生ける神の言葉、イエス・キリストです。
書かれた神の御言葉である聖書と、
聖霊なる神さまが語られる神の御言葉としての
教会の説教を通して、
私たちは、
イエスさまと一つに結び合わせられます。
ヨハネ1:1-5、ヨハネ一1:1-4
問70 御言葉は、どのようにしてあなたに救いの恵みを与えるのですか。
答 私たちが、神の御言葉である聖書と説教に
正しく聴き従うことによってです。
御言葉をよく聴くことこそ、
神さまへの愛と奉仕です。
ネヘミヤ8:8、コリント一14:24-25、使徒20:32、テモテ二3:15、
ローマ10:17、ルカ10:38-42
問71 礼典とは何ですか。
答 洗礼と聖餐です。
神さまは、聖霊のお働きによって、
目に見える物を用いて、
私たちをイエスさまと一つに結び合わせ、
教会の枝としてくださるのです。
キリストの祝福のすべてを受けていることを
表し、保証し、しるしづける、
目に見える御言葉です。
創世17:10、出エジプト12:15、コリント一11:23-24
問72 洗礼とは何ですか。
答 父・子・聖霊なる神さまの御名によって、
教会の信仰を自分の信仰として告白した人に、
水を用いて、
イエスさまと共に十字架に死に、
イエスさまと共に復活して、
新しい人として生きるようにする礼典です。
こうして、私たちは教会員とされます。
マタイ28:19、ローマ6:4、ガラテヤ3:27
問73 赤ちゃんにも洗礼を施すのですか。
答 はい。
キリスト者の子どもは、恵みの契約によって、
教会の中に入れられていますから、
洗礼を施します。
そのほかには、信仰を告白して、
教会に許された人でなければ、
洗礼を施してはなりません。
コリント一7:14、コロサイ2:11、使徒16:31-32
問74 聖餐とは何ですか。
答 イエスさまの言われた通りに、
パンとぶどうジュースを用いて、
十字架で裂かれたキリストのお体と
流された血を覚え、
信じる者と共におられるキリストを覚え、
再び来られるキリストを覚えるための
礼典です。
これによって、
イエスさまとの交わりが深められます。
コリント一10:16、11:23-29
問75 赤ちゃんは聖餐にあずかれますか。
答 いいえ、
自分で信仰を告白するまではあずかれません。
洗礼を施されていない人や、
教会が受けてはいけないと決めた人も
あずかれません。
私たちは、一日も早く、
救いの喜び、
聖餐の祝いにあずかることができるよう、
聖霊のお働きを求めるのです。
コリント一11:27-32、5:9-13
四 祈りに生きる道
問76 お祈りとは何ですか。
答 神さまにお話しすることです。
そのためには、まず神さまからの御言葉に
聴くことが必要です。
信じることは祈ることです。
フィリピ4:6、ヨハネ一5:14-15
問77 御言葉の中にあるお祈りのお手本は、何ですか。
答 イエスさまが「こう祈りなさい」と
お命じくださった、主イエスの祈りです。
「主の祈り」を祈るとき、
イエスさまが共におられることが分かります。
なぜなら、イエスさまのお祈りをなぞることだから
です。私たちをイエスさまと一つに結んでく
ださる祈りです。
イエスさまと結ばれた神さまの子どもの
私たちのお祈りを、
天のお父さまは待っておられます。
私たちは、毎日、イエスさまのお名前によって、
天のお父さまにお祈りします。
マタイ6:9-13、詩62:8、エフェソ6:18、ペトロ一3:12
問78 「天にまします我らの父よ」の呼びかけは、私たちに何を教えてくれますか。
答 イエスさまが成し遂げてくださった
十字架と復活の恵みによって、
私たちが罪赦されて
神さまから子どもと呼ばれる者となった喜び、
聖霊なる神さまが私たちの内に
お住まいくださる喜びを
繰り返し思い起こさせてくださいます。
「私たちの天のお父さま」とお呼びするとき、
私は一人ぼっちではなく、
神さまの家族の一人であることに気づきます。
ですから、自分のことだけを祈ることはできません。
ローマ8:14-17、ガラテヤ3:26-28
問79 「御名をあがめさせたまえ」では、何を祈り願うのですか。
答 私たちの神さまのすばらしさが、
私たちから、そしてすべての人からも
ほめたたえられ、
すべてのものがただ神さまの栄光をあらわすために
用いられるようにしてください、
ということです。
ローマ11:33、詩115:1-2
問80 「御国を来たらせたまえ」では、何を祈り願うのですか。
答 神さまの恵みの支配が
教会の中で確立され、
教会を通して広げられ、
ついにはイエスさまが再び来て完成してください、
ということです。
ヨハネ18:36、ペトロ一3:13、ローマ16:20
問81 「御心の天になるごとく、地にもなさせたまえ」では、何を祈り願うのですか。
答 私たちが、そしてすべての人も、
自分中心のわがままな心を捨てて、
神さまの御心に聴き従う者と
ならせてください、
私たちがなすべきわざを喜んですることが
できるようにしてください、
ということです。
マタイ16:24、ルカ22:42
問82 「我らの日用の糧を今日も与えたまえ」では、何を祈り願うのですか。
答 神さまこそが、私たちのすべての必要を備えて、
楽しませてくださるので、
私たちの毎日の食べ物をください、
神さまにのみ頼らせてください、
ということです。
テモテ一4:3-5、使徒14:17
問83 「我らに罪を犯す者を我らが赦すごとく、我らの罪をも赦したまえ」では、何を祈り願うのですか。
答 イエスさまの恵みによって罪赦されていることを
繰り返し思い起こし、
自分たちも隣人を赦すことができるように
されていることを心に刻みつけてください、
ということです。
マタイ6:14-15、18:21-35
問84 「我らを試みにあわせず、悪より救い出したまえ」では、何を祈り願うのですか。
答 罪深い私たちは、神さまの憐れみがなければ、
一瞬でも神さまの子どもとしての
祝福に生きることはできませんし、
またサタンも攻撃してくるので、
罪の誘惑から守ってください、
罪との戦いに勝てるようにしてください、
ということです。
マタイ26:41、エフェソ6:12、テモテ二4:18
問85 「国と力と栄えとは、限りなくなんじのものなればなり。アーメン」という結びの言葉は、何を意味していますか。
答 私たちの神さまが、必ず勝利し、
このお祈りをかなえてくださる
力ある神さまであることを
喜びと感謝、信仰をもって言い表すのです。
「アーメン」とは、
ただイエスさまの真実に支えられて、
私も真実にお祈りすることができる、
ということです。
ですから、私たちは、お祈りの最後に、
「主イエスさまの御名によって、アーメン」と
申し上げます。
「天のお父さま、アーメン」。
これだけでも立派なお祈りですが、
私たちは神さまの子どもらしく、
素直に何でも祈り願います。
歴代上29:11、コリント二1:20
※ニカイア(ニケア)信条は、承諾を得て、日本基督
教団改革長老教会協議会教会研究所訳を用いました。
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子どもカテキズム
2001年3月25日発行
発行
日本キリスト改革派教会 中部中会 教育委員会
編集
日本キリスト改革派教会 中部中会 日曜学校教案誌編集部
編集責任
相馬伸郎、望月信
発行所
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