日本キリスト改革派教会文書資料  >  創立宣言  20周年宣言  30周年宣言  40周年宣言  50周年宣言  60周年宣言  70周年宣言



日本基督改革派教会 創立60周年記念宣言




『終末の希望についての信仰の宣言』



    序  文

 日本キリスト改革派教会は、創立六十周年にあたり、「終末の希望についての信仰の宣言」を感謝と喜びをもって公に表明します。
 わたしたちの教会は、新信条作成の準備作業の一環として、これまでも信仰の諸宣言を表明してきました。この信仰の宣言もそれらの宣言と同様の意味をもっています。
 過去一世紀以上にわたるキリスト教神学の発展は、終末の希望の視点からキリスト教信仰の教理と生活を新しく見直させました。わたしたちは、この歴史的展開を神の導きと信じ、他の改革派諸信条にも学びつつ、ウェストミンスター信仰基準の終末の教えを踏まえ、それをさらに展開させたいと願い、この宣言を作成しました。
 また、この宣言は、創立宣言の有神的人生観・世界観の主張を視野に収めつつ、二十周年宣言の終末論的展開をも意図しています。
 終末の教えは、通常、人生の終りである死と、歴史の終りに起こる神の様々な御業を扱います。この宣言は、それらの課題にとどまらず、キリストによってすでに実現されており、やがて完成される終末的救いに生きる神の民の生活をも扱います。それは、神の民が世にあって終末の希望に力強く生き、その使命を果たすことができるためです。
 二十一世紀に生きるわたしたちは、被造世界の破壊と人間性の喪失の危機に直面しています。さらに、今日、わたしたちの国は三十周年宣言が警告した「旧日本への回帰の傾向」をいよいよ強めています。そのような中にあって、わたしたちは物質的繁栄のただ中で霊的眠りの誘惑にさらされ、また横行する様々な非聖書的終末論の危険に取り囲まれています。わたしたちは、聖書の終末の教えを正しく理解し、この時代の闇の力を見抜き、悔い改めと新しい服従の中で、主キリストこそ世界の希望であることを世に向かって大胆に宣言しつつ、栄光の御国に向かって前進します。
 「心の中でキリストを主とあがめなさい。あなたがたの抱いている希望について説明を要求する人には、いつでも弁明できるように備えていなさい。」 (ペトロの手紙一3章15節)




   祈  り

希望の源である神よ。
 わたしたちは、あなたから賜った終末の希望について、
   今信ずるところを表明しようとしています。
 あなたの御言葉の啓示に従い、御霊に導かれ、
   その真理を正しく告白できますように。
 どうか、この宣言によって、試練と迫害の中にあっても、
   心を挙げて天上の主を仰ぎ、
   信仰の良き戦いを戦い抜くことができますように。
 どうか、死の床にあっても、
   キリストにある復活の希望に
   生きることができますように。
 

ロマ15:13


黙22:18-19
二ペト1:20-21
二テサ1:3-10
一ペト3:14-16、4:12-14

詩23:4
一コリ15:54-55



「予定」祈り
「国家」4(2)
  1 終末の希望・キリスト

(1) 神の計画とキリスト
 父・子・聖霊なる三位一体の神は、天地創造の前から、神の国の完成についての一切の御計画を定められました。これは、万物をキリストのもとに一つにまとめる計画であり、わたしたちの主イエス・キリストの来臨によって明らかにされ、実現され、再臨によって完成されます。

エフェ1:3-14、3:1-13
コロ1:26-27
黙22:1-2
ウ小7-8
ウ告白8:1
「創立」
「二十」歴史
「予定」1(2)
(2) 約束された終末
  創  造
 神は、御子を万物の相続者と定め、御子によって世界を極めて良く創造されました。神はまた、御自分のかたちに人を創造し、人と命の契約を結ばれました。それは、人が神を知って崇め、神との交わりとしての永遠の命の喜びにあずかり、地を治めて神の国の終末的完成に奉仕し、神の栄光を現すためでした。
ヘブ1:2
コロ1:15-17
創1:26-28・31
2:16-17
ウ小1・9-12
ウ大1・15・17・20
ジュネ1-7
ハイデ6
  約  束
 しかし、最初の人アダムは、この契約に違反し、彼にあって全人類は堕落し、命の源である神との交わりを失い、この世での悲惨と死と永遠の裁きを受ける者となりました。被造物もまた、虚無と滅びに隷属するものとなりました。
 にもかかわらず、憐れみに富む神は、恵みの契約を通して様々な仕方で御自分の民に救いを啓示されました。とりわけ、神は、イスラエルの背信と苦難の中で、預言と黙示によって、「終わりの日」に臨む神の審判を告知し、同時に終末的救いをもたらす神の国の到来を約束し、希望を与えてくださいました。すなわち、新しい契約とその民が備えられ、聖霊が豊かに注がれ、救いの祝福は諸国民に及び、新しい天と地がもたらされます。神は、この神の国の実現と完成のために、約束の救い主を待望させられました。

創6:14-19
ロマ1:18-32、8:20-21
ヘブ9:27
創3:15、12:1-3、17:1-14
出24:1-11
サム下7:12-16
アモ5:18
ミカ4:1-3
エレ31:31-34
エゼ36:26-27
ヨエ3:1-2
イザ2:2-3、65:17
イザ53
ダニ27:13
ウ小20
ウ大34
「聖書」1
「予定」2(2)
(3) 実現した終末
  来  臨
 時が満ちてこの終りの時代に、神は約束の救い主として御子キリストを世に遣わされ、神の国は到来しました。最後のアダムであるキリストは、御自分の民のために神の御心に完全に服従し、神の怒りと裁きを受けて十字架に死に、葬られ、三日目に死人の中から初穂としてよみがえられました。それによって、新しい契約が締結され、恵みの契約は成就されました。主の復活は、罪と死と闇の力に対する勝利、永遠の命と新しい創造の保証です。
ヘブ1:2
ガラ4:4
マル1:14-15
イザ61:1
ロマ3:25、4:25、5:12-21
一コリ15:20
ヘブ8:8-13、9:15
二テモ1:10
二コリ5:17
ウ告白8:1,4
ウ大36、46-52
  キリストの支配
 キリストは、復活の体をもって天に昇り、天国への道を開き、神の右の座に着かれ、天と地・この世と来るべき世における一切の権能を授けられました。天上の主キリストは、御国の永遠の財産を獲得し、来るべき世の力である聖霊を諸国民に注がれました。主は、悪魔の策略を打ち破りつつ、聖霊と御言葉によって御自分の民を集め、守り、彼らのために執り成し、王としての支配を遂行しておられます。

使1:9
ヨハ14:2
マタ28:18
エフェ1:20-23
ヘブ6:4-5、20
使2:1-4、16-21、31-32
ロマ8:34
ヘブ10:19-20
ウ告8:4-5,8
ウ大53-56
ジュネ77
ハイデ49-51
「聖霊」3,4
(4) 完成としての終末
 キリストによって現された神の国はすでに今恵みの王国として実現していますが、なお未完成です。主は、恵みの王国を進展させ、世の終わりに現れ、栄光の王国として完成されます。祝福に満ちた終末の希望は、栄光の主イエス・キリストの再臨にかかっています。


ヘブ9:28
黙12:10-12
テト2:11-13
マタ6:10
ウ小102
ウ大191

  2 終末の希望に生きる途上の民

(1) 主を待つ望む姿勢
  再臨の時期
 わたしたちは、大いなる期待と喜びをもって主の再臨を待ち望みます。聖書は、再臨の日に至るまでに、様々な出来事がしるしとして起こることを告げています。しかし、どのような出来事を通しても、その時や時期を特定することはできません。その日は、わたしたちには隠されており、ただ父なる神のみがご存じです。
一テサ1:10、5:1-11
マタ24:3-14、36
二テサ2:1-11
一ヨハ2:18、4:3
ウ告33:3
ウ大88
ハイデ52
  再臨への備え
 それゆえ、わたしたちは、来りつつあるキリストに目を注ぎ、祈りのうちに忍耐し、主がいつ来られてもよいように、常に目を覚まして歩みます。わたしたちは、落ち着いた生活をし、集会を守り、神の民の使命を果たしながら、身を慎んで主の再臨に備えます。

マタ24:42-44
25:1-30
二ペト3:8-13
一テサ5:1-11
ヘブ10:23-25
ウ告33:3
(2) 希望の共同体としての神の民
  途上の民としての教会
 わたしたちは、栄光の神の国への途上にある希望の共同体です。天上の復活の主キリストは、聖霊によって、わたしたちを御自分へと結び合わせ、死から命へとよみがえらせ、御自分と共に天の王座に着かせてくださっています。それゆえ、わたしたちは、地上にあってすでに天に国籍のある者とされ、栄光の初穂を授けられ、今は主を見なくても、喜びに満ち溢れ、生き生きとした希望を与えられています。
 キリストに結び合わされたこの民こそ、新しい契約の民、聖霊の神殿、来るべき世の力に満ちたキリストの体、キリストの花嫁である教会です。この教会は神の国の中心的現れ、世界の希望のしるしです。
一ペト2:9-11
ヘブ11:13
エフェ2:12、3:1-4
フィリ3:20
ロマ8:23
一ペト1:3-9
一コリ11:25、3:16、6:19
ヘブ6:5、9:15
エフェ1:23
黙19:7、21:2
ウ大64-69、83
ハイデ51



ウ告25:1、5:7
ウ小102
ウ大192
  天上と地上の教会
 教会は、主キリストの下に天と地を貫く一つの教会です。
 天上の勝利の教会は、より豊かなキリストとの栄光の交わりを喜びつつ、聖徒たちの数が満たされる日を待ち望みます。
 地上の教会であるわたしたちは、頭であるキリストの勝利にあずかりながらも、なお内にあっては弱さと分裂、外にあっては苦難と試練の戦いの中にあります。しかし、主は、この地上の教会に御言葉と礼典と祈りを与え、聖霊によってそれらを効力あるものとし、わたしたちを世の終りまで守り、保持し、まったき勝利に導かれます。
 主キリストの再臨の日に、天上と地上の教会は完全に一つとされ、栄光に輝く教会となり、新しい人類として完成されます。

ヘブ12:22-23
黙7:9-10、6:10-11

黙2-3章、13:10
ルカ12:32
一ペト2:11
ヨハ15:19、16:33
一ペト1:5-7、5:10
エフェ5:27
黙21:2,9-10
「創立」
ウ告白25
ウ大62-65

スコ16-17
二スイス17
ハイデ54
ベルギ27
ウ告5:7
(3) 栄光の王国の先取りとしての礼拝
  主の日の公的礼拝
 天上の復活の主キリストは、聖霊によって、特に主の日の公的礼拝において最も豊かに臨在し、わたしたちを天上の祝福で満たされます。地上の教会であるわたしたちは、全世界の教会と共に、また天上の群れと一つになって神を礼拝し、栄光の王国の礼拝を先取りして味わい、永遠の安息を確信し、御顔を仰ぎ見る日を待ち望みます。
申5:12-15
ヨハ20:19,26,28
使20:7
黙1:9-20、7:9-17
ヘブ4:1-11
「二十」礼拝
「予定」5(2)
「伝道」4
ウ大82-83,86,90
  説教と礼典
 主キリストは、福音の説教を通して、生ける御声を今ここで語られ、天国を開き、わたしたちを新しい服従へと招かれます。また主は、洗礼を通して、御自分に接ぎ木されたわたしたちが、罪に死に、復活の新しい命に生かされ、キリストのものとされていることを確証されます。さらに、聖餐を通して、十字架の死を想起させ、聖霊による臨在において御自分との生ける交わりにあずからせ、わたしたちを復活の命のうちに養い、御国の祝宴へと備えられます。
ロマ10:8-10
一コリ14:24-25
使2:37,41
ロマ6:1-11
コロ2:11-12
ガラ3:26-27
一コリ11:23-26、10:16-17
ヨハ6:53-58
ウ大154
「聖書」4
ハイデ83-84
ウ告白28:1
ウ大165
ウ告白29:1
ウ大168
ジュネ355-356
  祈  り
 天上にあっては主キリストがわたしたちのために、また聖霊がわたしたちのうちにあって、執り成しておられます。それゆえ、わたしたちは、試練と苦難の中にあっても祈りが確かに聴かれることを信じて揺るぎません。わたしたちは、代々の聖徒たちと共に「御国が来ますように」と祈りつつ、信仰と愛と希望のうちに、詩編と賛歌と霊の歌を歌いながら、キリストの日に向かって歩みます。

ロマ8:26-27、34
ヘブ4:14-16、7:25
マタ6:10
一テサ1:3
エフェ5:19
ウ告白8:4,8、17:2
ウ大54-55,79
ウ小102
ウ大191
ハイデ52
(4) 途上の民の特権と使命
  神の民の特権
 わたしたちは、御霊によって、キリストにあって新しく創造され、神の子とされ、御国の相続者とされています。また、キリストの苦しみにあずかることを通して、神のかたちであるキリストに似る者とされ、共にその栄光にあずかります。
二コリ5:17
ロマ8:14-17, 21-23,29-30
コロ1:15,24
フィリ3:21
一ヨハ3:2
ウ告12
ウェストミンスター大74
ウ小34
  神の国への奉仕
 天上の主キリストは、わたしたちを六日間の働きへと派遣し、神の国の希望と栄光の先触れとし、御国の進展のために、わたしたちの奉仕を用いられます。神の国の完成は、神の主権的な恵みの御業としてもたらされますが、わたしたちのどのような奉仕の業も無駄にはならず、栄光の御国において永遠の意味を持ちます。
マタ28:18-20
創1:26-28,2:15
テト2:14
ロマ12:1-2
一ペト4:10-13
一コリ15:58
一テサ4:11
黙19:8、14:3、21:26
「創立」
「予定」4(2)-(3)
「伝道」5
ウ告15:5-6
ハイデ32
  御言葉の宣教の使命
 この終わりの時代においては、キリストの福音の宣教こそ神の国の進展の中心的しるしです。主はすべての人が悔い改めるように、忍耐して待っておられます。わたしたちは、主の出現と御国とを思いつつ、時が良くても悪くても御言葉を宣べ伝え続けます。また、あらゆる領域で神の真理を証しし、たとえ国家的権威であれ、良心と思想を統制しようとする悪魔的策略に対しては、キリストの王権を大胆に宣言して戦います。
マタ24:14、28:19
使1:8
二ペト3:9
二テモ4:1-2
イザ52:7
ルカ21:8-15
黙13
使4:18-31、5:27-32
「二十」伝道
「福音」
「予定」3
「伝道」7
「国家」3(3)
ウ大191
「世界」53
  正義と愛と平和への使命
 キリストの支配による神の国は、正義と愛と平和の御国です。神の民であるわたしたちは、神の国とその秩序をわたしたちの内に映し出し、世にあっては地の塩、世の光として労します。わたしたちは、和解と平和の実現のために働き、あらゆる差別、暴力、不義、不正と戦い、試練と苦難の中にある「最も小さい者の一人」のために奉仕します。
ロマ14:17
ガラ5:22-24
マタ5:9,13-16
アモ5:24
ミカ4:1-4、6:8
イザ2:4、66:12
イザ58:6-7
ガラ3:26-28
マタ25:40
ウ大141-145
「世界」45-47、54-55
「カンバ」7:06
  被造物への責任
 被造物は今なお虚無に服しています。栄光の神の国は、創造の回復であり、完成です。御国の相続者であるわたしたちは、被造物への暴力的支配と乱用に抗して、神の栄光と人類の福祉のためにそれをふさわしく管理して用い、創造の賜物を喜び感謝し、神の国の完成に奉仕します。


ロマ8:17,19-20
二ペト3:13
黙22:5
創1:26-28,31、2:15
一テモ4:4-5
マタ25:14-30
一ペト4:10-11
「予定」4(3)
「伝道」5
ウ大135-136
「カンバ」6:10
「世界」52
  3 終末の希望の中で迎える信者の死

(1) 死とその意味
  罪と死
 罪の支払う報酬は死です.最初の人アダムの罪過は、神との交わりの断絶である霊的死と、肉体の死と、裁きとしての永遠の死とを全人類にもたらしました。
ロマ5:12,17、6:23
創2:16-17、3:8,19,24
エフェ2:3
ウ告白6:6
ウ小16,19
ウ大27-29、84
二スイス8
  キリストと命
 しかし、神の賜物はキリストにある永遠の命です。信者であるわたしたちは、体も魂も、生きている時も死ぬ時も、キリストのものであり、罪の刑罰としての死と呪いから解放されています。キリストを死者の中から復活させた方は、わたしたちの死ぬへき体をも生かしてくださいます。
ローマ6:23、8:11、14:8-9
ヘブ2:14-15
ハイデ1,58
  信者にとっての死の意味
 わたしたち信者にとって肉体の死は、罪と悲惨、この世の労苦と涙からの完全な解放、キリストのみもとに召してくださる神の愛のしるし、永遠の命のより豊かな祝福への入口です。しかし、今なお罪と弱さを持つわたしたちは、死を前にして恐れさえ抱く者です。死は、人生の最後の試練です。わたしたちは、復活の希望と慰めのゆえに、死を覚えてますます謙遜になり、いっそう堅くキリストに依り頼み、賜物としての日々を感謝して歩みます。

二コリ5:1-6
黙14:13
フィリ1:21-23
ルカ12:13-21
マタ6:33-34
二コリ5:15
詩90:12
ウ大85
ハイデ42
ジュネ63-64
(2)死後の状態
  信者の死後の状態とその祝福
 死の時、わたしたちの魂は完全にきよくされ、ただちに頭であるキリストのもとに引き上げられます。天上の勝利の教会へ移された魂は、地上にあるよりもさらに豊かな、キリストとの栄光の交わりにあずかり、先に召された聖徒たちとの愛の交わりを喜び、彼らと共に神の御顔を仰ぎます。同時に、体は、キリストに結び合わされたまま墓の中に休息し、栄光の神の国における体の完全な贖いと天地の完成を待ち望みます。
 わたしたちは、幼少のうちに世を去った契約の子たちも、恵みの契約に対する神の真実のゆえに、天上の勝利の教会に移されていることを信じて疑いません。
ルカ23:43
フィリ1:23
二コリ5:6-8
一テサ4:14
コロ3:3-4
ロマ8:23
黙6:9-11

マコ10:14-16
使2:38-39
ウ小37
ウ大86
ハイデ57




ドルと1:17
ウ告白10:3
  誤った教え
 わたしたちは、死後の状態について聖書が啓示していない事柄に関し、聖書の外で憶測に基づく判断をせず、終わりの日に明らかにされることを謙遜に待ちます。
 わたしたちは、死後における魂の消滅や眠り、煉獄、輪廻、転生、また慰霊などの非聖書的な教えと行為を認めません。


ルカ16:19-31


黙6:9-10
申18:9-14
「聖書」6
「予定」祈り

ウ告白32:1
二スイス26
アイル102
  4 キリストの再臨と神の国の完成
 
(1) キリストの再臨
  再  臨
 天上の主キリストは、終わりの日に、大いなる力と栄光を帯びて、肉体をもって目に見える姿で天から到来されます。すべての人の目が彼を仰ぎ見ます。
使1:9,11
黙1:7、3:11
一テサ4:16
ウ告8:4
ウ小28
ウ大56
ジュネ86-87
  再臨の目的
 主の再臨の目的は、義をもってこの世界を裁き、すべての悪の力に勝利し、御自分の民を四方から集めて神の国を完成し、父である神に御国を引き渡すためです。

二テサ2:8
黙15:1-4
マタ24:30-31
ヘブ9:28
一コリ15:24-25
ベルギ37
(2) 体の復活
  体の復活
 再臨の日に、主キリストは、すべての死者をよみがえらせ、最後の敵である死を滅ぼされます。キリストに結ばれて死んだ人たちは、一人も失われることなく、朽ちるものから朽ちないものに復活し、キリスト御自身の栄光の体と同じ形に変えられます。その日に、生き残っている人たちは、一瞬にして変えられます。これは、「命を与える霊」となられたキリストの力によります。
ヨハ5:28-29
使24:15
ヨハ6:54
一コリ15:1-55
一テサ4:15-17
フィリ3:21
ロマ8:11
一コリ15:45
ウ告32:2-3
ウェストミンスター大87
ハイデ57
ジュネ108-109
  復活の体の性質
 復活の体は、墓に葬られた血肉の体とは性質において異なり、神の国を受け継ぐにふさわしい朽ちない霊の体です。しかし、同じ自分の体であり、まったくきよくされた自分の魂に再び永久に結び合わされます。

一コリ15:42-43,50,53 ウ告白32:2
(3) 最後の審判
  キリストによる審判
 主キリストは、死人をよみがえらせた後ただちに、御父から委ねられた裁きの権能により、義をもって審判を行われます。すべての人は、キリストの裁きの御座に進み出て、彼らの思いと言葉と行いについて申し開きをし、また善であれ悪であれ、自分が行ったことに応じて報いを受けます。
マタ25:31-46
ヨハ5:22,27-29
二コリ5:10
ロマ2:16、14:10,12
マタ12:36-37
黙20:11-15
ウェストミンスター告33:1
「予定」7(1)
  神の民にとっての審判
 審判の日は、主を待ち望むわたしたちにとっては大いなる慰めと希望の日です。救い主キリストは、わたしたちのためにすでに神の裁きに自らを差し出し、すべての呪いをわたしたちから取り去ってくださったからです。わたしたちは、その審判者キリストによって、公に受け入れられ、無罪を宣言されます。そればかりか、弱さと欠けを伴うわたしたちの行いでさえ、キリストのゆえに報いが与えられ、義の栄冠が授けられます。こうして、わたしたちは、天地創造の前から用意されていた神の国の喜びと祝福の内へと招き入れられ、それによって神の憐れみの栄光が現されます。
ヘブ9:28
二テサ1:5-7
テト2:13-14
黙14:13
二テモ4:8
マタ25:34
ダニ22:1-4
ウ告33:2-3
ウ大90
ジュネ87
ハイデ37,39,52
「世界」57
  不信仰者にとっての審判
 一方、その日は、福音の招きを最後まで拒み続けた者たちにとって、とりわけ専制者・異端者など、主とその御国に背くすべての者たちにとっては、大いなる恐れの日です。罪と不信仰のゆえに恥辱へとよみがえらされた彼らは、審判者キリストによって公に有罪の宣告を受け、永遠の刑罰のもとに置かれ、それによって神の正義の栄光が現されます。

ロマ2:5
二テサ1:8-9
黙13
黙21:8
使24:15
ヨハ5:29
マタ25:41
ウ告32:3、33:2
ウ大87,89
「国家」4(2)
「世界」57
(4) 栄光の神の国と永遠の命
  創造の回復と完成
 最後の審判の日に、現在の天と地は過ぎ去り、万物は新しくされ、神の裁きによって罪と汚れから完全にきよめられた新しい天と地が現れ、神の国は栄光の王国として完成されます。被造物は、今や虚無と滅びへの隷属から解放され、回復され、完成に至り、神の栄光に満たされます。
イザ65:17-25、66:22
マタ19:28
二ペト3:12-13
黙21:1-2
ロマ8:18-23
「予定」7(2)
  新しい人類
 新しい地には主を知る知識が満ち、正義が支配し、平和は大河のように流れ、国は国に向かって剣をあげず、もはや戦いはありません。あらゆる国民、種族、民族、言葉の違う民の中から数え切れないほどの大群衆が、神に仕えるために自分たちの栄光と誉れを携えて新しいエルサレムにやってきます。これはキリストによって贖われた契約の民、小羊の花嫁としての栄光の教会、栄光の神の子たち、キリストにある新しい人類です。この神の民は、世々限りなく主と共に統治します。
ハバ2:14
イザ11:9、66:12、2:4
黙5:9、7:9、21:26
ヘブ12:22-23
黙5:10、22:5
「予定」7(2)
「世界」58
  永遠の命
 新しい人類であるわたしたちは、キリストにある神との交わりとしての永遠の命の完成にあずかります。神は自らわたしたちと共に住み、わたしたちの神となられます。わたしたちの涙はことごとくぬぐい去られ、もはや死も悲しみもありません。わたしたちは、完全にまた永遠に罪と悲惨から解放され、体と魂の両方において栄光化され、まったき安息が与えられます。わたしたちは、無数の聖徒たちと御使いたちとの交わりの中で、神の御顔を仰ぎ見、完全な知識と愛において永遠に神を礼拝し、考えも及ばない喜びに満たされて神の栄光をほめたたえます。

エレ31:33-34
イゼ37:27-28
ゼカ2:14-15
イザ25:8
黙21:3-4、7:17
ロマ6:22
一ヨハ3:2
一コリ13:12
詩16:11、34:6
黙22:3-4
ウ告33:2
ウ小1、38
ウ大1、90
ハイデ58
「世界」58
(5) 神の栄光の賛美
 こうして、万物をキリストのもとに一つにまとめる神の計画は、その目標に到達します。神はすへてにおいてすべてとなられます。
父・子・聖霊なる三位一体の神に永遠に栄光あれ。
 「アーメン。賛美、栄光、知恵、感謝、誉れ、力、威力が、
  世々限りなくわたしたちの神にありますように、アーメン。」
                 (ヨハネの黙示録7章12節)


エフェ1:9-10
一コリ15:28
ロマ11:36
「国家」4(2)
「予定」7(3)
  祈  り 

わたしたちの希望である主イエス・キリストよ。
 御霊に導かれ、新しい歌を歌いつつ、
  わたしたちはあなたを待ち望みます。
主よ、わたしたちは待ち望みます、
  わたしたちがまったく聖なるものとされて、
  とこしえにあなたと共にある日を。
あなたの造られた世界がまったく贖われて、
  とこしえにあなたのもとに安らぐ日を。
御霊と共に祈ります。
来てください。主イエスよ。

黙5:9、14:3


黙21:1-5
黙21:22-22:5



黙22:17,20
「希望」7:21、祈り


  主の2006年5月4日

          日本基督改革派教会創立60周年記念臨時大会





※注記   略記したものは、以下のものを意味します。
   
ジュネ 「ジュネーブ教会信仰問答」(1545年)
スコ 「スコットランド信条」(1560年)
ベルギ 「ベルギー信条」(1561年)
ハイデ 「ハイデルベルク信仰問答」(1563年)
二スイス 「第二スイス信仰告白」(1566年)
アイル 「アイルランド信仰箇条」(1615年)
ドルト 「ドルト条項」(1619年)
ウ告 「ウェストミンスター信仰告白」(1646年)
ウ大 「ウェストミンスター大教理問答」(1647年)
ウ小 「ウェストミンスター小教理問答」(1647年)
「希望」 「私たちの希望の歌」(1978年、アメリカ改革派教会、RCA)
「世界」 「私たちの世界は神のもの」(1986年、北米キリスト改革派教会、CRC)
「カンバ」 「カンバーランド長老教会信仰告白」(1984年、1883年版改訂)
「創立」 「創立宣言」
「二十」 「創立二十周年記念宣言」
「国家」 「教会と国家に関する信仰の宣言」(創立三十周年記念宣言)
「聖書」 「聖書について」(創立四十周年記念宣言)
「聖霊」 「聖霊について」(創立四十周年記念宣言)
「福音」 「「福音宣教について」(創立四十周年記念宣言)
「予定」 「予定についての信仰の宣言」(創立五十周年記念宣言)
「伝道」 「伝道の宣言」(創立五十周年記念宣言)



COPYRIGHT(C) 2006 日本キリスト改革派教会  ALL RIGHTS RESERVED