ウェストミンスター小教理問答書  つのぶえ社

  1958年10月改訳
  日本基督改革派教会信仰規準翻訳委員会−引照聖句付−
   (1990年12月31日10版使用)

  *聖書の表記は口語訳聖書で表記しています。
   新共同訳聖書で異なる部分は、括弧内に表記しています。

  *コメントは、編者(辻 幸宏)が個人的に付加したもので、本文にはありません。
   なお、1648年版とは、"THE WESTMINSTER STANDARDS An Original Facsimile
   by The Assenbly of Divines"(ISBN 1-889058-05-X)の本文のことです。





問1 人のおもな目的は何であるか。
答 人のおもな目的は、神の栄光をあらわし(1)、永遠に神を喜ぶことである(2)。
  1.Tコリント10:31、ローマ11:36
  2.詩篇73:25-28(*)
    *詩篇73:24-28が正しい(1648年版原典より、参照:大教理問1)


問2 私たちが、どうすれば神の栄光をあらわし、神を喜ぶことができるかを示すために、神はどのような規準を与えられたか。
答 旧新両約の聖書にある神の言葉は(1)、私たちがどうすれば神の栄光をあらわし、神を喜ぶことができるかを示す(2)ための、ただ一つの規準である。
  1.Uテモテ3:16、エペソ2:20
  2.Tヨハネ1:3,4


問3 聖書はおもに何を教えているか。
答 聖書は、おもに、人が神について信じなければならないことと、神が人に求められる義務は何であるかを教えている(1)。
  1.Uテモテ1:13、Uテモテ3:16


問4 神はどのような方であるか。
答 神は、その存在(1)と知恵(2)、力(3)、聖(4)、義、善、真実(5)において無限(6)、永遠(7)、不変(8)の霊(9)である。
  1.出エジプト3:14
  2.詩篇147:5
  3.黙示4:8
  4.黙示15:4
  5.出エジプト34:6,7
  6.ヨブ11:7,8,9
  7.詩篇90:2
  8.ヤコブ1:17
  9.ヨハネ4:24


問5 唯一の神のほかに神々があるか。
答 唯一の神がいますだけで、それは生けるまことの神である(1)。
  1.申命6:4、エレミヤ10:10


問6 神にはいくつの位格があるか。
答 神には、三つの位格がある。それは父と子と聖霊であって、この三つは一つの神で、本体は同一であり、力と栄光は同等である(1)。
  1.Tヨハネ5:7(但欽定訳)(*)、マタイ28:19
   *KJB:For there are three that bear record in heaven, the Father, the Word,
    and the Holy Ghost: and these three are one.


問7 神の聖定とは何であるか。
答 神の聖定とは、神の御旨の深慮による永遠の計画であって、これにより、神は御自身の栄光のために、何事によらず起こってくるすべてのことを予定しておられる(1)。
  1.エペソ1:4,11、ローマ9:22,23


問8 神はどのようにしてその聖定を実行されるか。
答 神は創造と摂理のわざにおいてその聖定を実行される。


問9 創造のわざとは何であるか。
答 創造のわざとは、神がその御力の言葉によって、六日のうちに無から万物をはなはだ良く造られたことである(1)。
  1.創世1章全部、ヘブル11:3


問10 神はどのように人を創造されたか。
答 神は、人を知識と義と聖において御自身のかたちに従い、全被造物を治める権をもつものとして、男と女に創造された(1)。
  1.創世1:26-28、コロサイ3:10、エペソ4:24


問11 神の摂理のわざとは何であるか。
答 神の摂理のわざとは、神の全被造物とそのすべての行動の、最もきよい(1)、賢い(2)、力強い保持(3)と統治(4)である。
  1.詩篇145:17
  2.詩篇104:24、イザヤ28:29
  3.ヘブル1:3
  4.詩篇103:19、マタイ10:29-31


問12 創造された時の状態にある人に、神はどのような特別の摂理の行為をされたか。
答 神は、人を創造された時に、完全な服従を条件として、人と生命の契約を結び、死を罰則として、善悪を知る木の実を食べることを禁じられた(1)。
  1.ガラテヤ3:12、創世2:17


問13 私たちの始祖は創造された時の状態を続けたか。
答 私たちの始祖は、彼ら自身の意志の自由にまかされていたところ、神に対して罪を犯したため、創造された時の状態から堕落した(1)。
  1.創世3:6-8,13、伝道7:29


問14 罪とは何であるか。
答 罪とは、神の律法に少しでもかなわないこと、または、これを犯すことである(1)。
  1.Tヨハネ3:4


問15 私たちの始祖が創造された時の状態から堕落した罪とは何であったか。
答 私たちの始祖が創造された時の状態から堕落した罪とは、禁じられた果実を食べたことであった(1)。
  1.創世3:6,12


問16 全人類はアダムの最初の犯罪において堕落したか。
答 アダムと結ばれた契約は、彼自身だけでなく、その子孫のためにも結ばれているので、普通の出生によってアダムの子孫である全人類は、彼の最初の犯罪において、彼にあって罪を犯し、彼と共に堕落した(1)。
  1.創世2:16,17、ローマ5:12、Tコリント15:21,22


問17 堕落は人類をどのような状態にしたか。
答 堕落は人類を罪と悲惨の状態にした(1)。
  1.ローマ5:12


問18 人が堕落した状態の罪性とはどの点にあるか。
答 人が堕落した状態の罪性とは、アダムの最初の罪ととがと、原義を失っていること、普通に原罪といわれる全性質の腐敗とこれから生じるすべての現実の犯罪にある(1)。
  1.ローマ5:12,19、5:10-20(*)、エペソ2:1-3、ヤコブ1:14,15、マタイ15:19
   *ローマ3:10-20が正しい(参照:大教理問25)


問19 人が堕落した状態の悲惨とは何であるか。
答 全人類は、堕落によって神との交わりを失い(1)、神の怒りとのろいの下にあり(2)、また、そのためにこの世のあらゆる悲惨と、死そのものと、永遠の地獄の罰とをまぬがれないものとされている(3)。
  1.創世3:8,10,24
  2.エペソ2:2,3、ガラテヤ3:10
  3.哀歌3:39、ローマ6:23、マタイ25:41,46


問20 神は、全人類を罪と悲惨の状態のうちに滅びるままにしておかれたか。
答 神は、ただよしとされるままに、永遠からある人々を永遠の生命に選び(1)、あがない主によって彼らを罪と悲惨の状態から救い出し(2)、救いの状態にいれるために、恵みの契約を結ばれた。
  1.エペソ1:4
  2.ローマ3:20-22、ガラテヤ3:21,22


問21 神の選民のあがない主はだれであるか。
答 神の選民の唯一のあがない主は、主イエス・キリストである(1)。彼は、神の永遠の御子でありながら、人となられた(2)。その時以来、永遠に神と人との二つの異なる性質をもち、しかも、一つの人格であられる(3)。
  1.Tテモテ2:5,6
  2.ヨハネ1:14、ガラテヤ4:4
  3.ローマ9:5、ルカ1:35、コロサイ2:9、ヘブル7:24,25


問22 キリストは、どのようにして神の子でありながら、人となられたか。
答 神の子キリストは、聖霊の力によって処女マリヤの胎に宿り(1)、真実の身体(2)と、理性的霊魂をとって人となり(3)、しかも、罪なくして彼女から生れられた(4)。
  1.ルカ1:27,31,35,42、ガラテヤ4:4
  2.ヘブル2:14,16、ヘブル10:5
  3.マタイ26:38
  4.ヘブル4:15、ヘブル7:26


問23 キリストは、私たちのあがない主としてどのような職務を果たされるか。
答 キリストは、私たちのあがない主として、その低い状態においても、高い状態においても、ともに預言者と祭司と王の職務を果たされる(1)。
  1.使徒3:21,22、ヘブル12:25、Uコリント13:3、ヘブル5:5-7、ヘブル7:25、
   詩篇2:6、イザヤ9:6,7(9:5,6)、マタイ21:5、詩篇2:8-11


問24 キリストは、どのようにして預言者の職務を果たされるか。
答 キリストは、御言葉と御霊により私たちの救いのために神のみこころを私たちに示すことによって、預言者の職務を果たされる(1)。
  1.ヨハネ1:18、Tペテロ1:10-12、ヨハネ15:15、ヨハネ20:31


問25 キリストは、どのようにして祭司の職務を果たされるか。
答 キリストは、神の義を満足させ、私たちを神に和解させるために(1)、御自身をいけにえとして一度献げることにより(2)、また、私たちのために絶えずとりなしをされることによって祭司の職務を果たされる(3)。
  1.ヘブル2:17
  2.ヘブル9:14,28
  3.ヘブル7:24,25


問26 キリストは、どのようにして王の職務を果たされるか。
答 キリストは、私たちを御自身に従わせ(1)、私たちを治め(2)、守り(3)、また、彼と私たちのすべての敵を抑制し、征服することによって(4)、王の職務を果たされる。
  1.使徒15:14-16
  2.イザヤ33:22
  3.イザヤ32:1,2
  4.Tコリント15:25、詩篇110編


問27 キリストの低い状態とは、どの点にあったか。
答 キリストの低い状態とは、彼が生まれられたこと、しかも、貧しいさまに生まれられたこと(1)、律法の下におかれ(2)、この世の悲惨(3)と神の怒り(4)と十字架ののろいの死(5)とを忍ばれたこと、葬られて(6)しばらくの間、死の力の下にとどまられたことにあった(7)。
  1.ルカ2:7
  2.ガラテヤ4:4
  3.ヘブル12:2,3、イザヤ53:2,3
  4.ルカ22:44、マタイ27:46
  5.ピリピ2:8
  6.Tコリント15:3,4(*)       *1648年版では、Tコリント15:3
  7.使徒2:24-27,31


問28 キリストの高い状態とはどの点にあるか。
答 キリストの高い状態とは、彼が三日目に死人の中からよみがえられたこと(1)、天にのぼられたこと(2)、父なる神の右に座しておられること(3)、また終りの日に世をさばくために来られることにある(4)。
  1.Tコリント15:4
  2.マルコ16:19
  3.エペソ2:20(*)      *エペソ1:20が正しい
  4.使徒1:11、使徒17:31


問29 私たちは、どのようにしてキリストの買い取られたあがないにあずかるものにされるのか。
答 私たちがキリストの買い取られたあがないにあずかるものにされるのは、彼の聖霊によって(1)、私たちにそれが有効に適用されることによるのである(2)。
  1.テトス3:5,6
  2.ヨハネ1:11,12


問30 御霊はキリストの買い取られたあがないをどのようにして私たちに適用されるのか。
答 御霊がキリストの買い取られたあがないを私たちに適用されるのは、有効召命において、私たちのうちに信仰を起し(1)、それによって私たちをキリストに結合させることによるのである(2)。
  1.エペソ1:13,14、ヨハネ6:37,39、エペソ2:8
  2.エペソ3:17、Tコリント1:9


問31 有効召命とは何であるか。
答 有効召命とは、神の御霊のわざであって(1)、それによって御霊は、私たちに自分の罪と悲惨を自覚させ(2)、キリストを知ることにおいて私たちの心を照らし意志(3)を新たにし、福音(4)において私たちに価なしに提供されているイエス・キリストを受け入れるように説得し、また、受け入れることができるようにされる(5)。
  1.Uテモテ1:9、Uテサロニケ2:13,14
  2.使徒2:37
  3.使徒26:18
  4.エゼキエル36:26,27
  5.ヨハネ6:44,45、ピリピ2:13


問32 有効召命を受けた者はこの世でどよのうな祝福にあずかるか。
答 有効召命を受けた者は、この世で、義とすること(1)、子とすること(2)、聖とすること、また、この世でそれらに伴ない、あるいはそれから出てくるさまざまの祝福にあずかる(3)。
  1.ローマ8:30
  2.エペソ1:5
  3.Tコリント1:26,30


問33 義とすることとは何であるか。
答 義とすることとは、価なしに与えられる神の恵みの行為であって(1)、神はそれによって私たちのすべての罪をゆるし、私たちを神の前に義人として受け入れられる(2)。それは私たちに転嫁され(3)、また、ただ信仰によって受けるキリストの義によるのみである(4)。
  1.ローマ3:24,25、ローマ4:6-8
  2.Uコリント5:19,21
  3.ローマ5:17,18,19
  4.ガラテヤ2:16、ピリピ3:9


問34 子とすることとは何であるか。
答 子とすることとは、価なしに与えられる神の恵みの行為であって(1)、それによって私たちは神の子の数に入れられ、またそのすべての特権にあずかる権利をもつのである(2)。
  1.Tヨハネ3:1
  2.ヨハネ1:11,12、ローマ8:17


問35 聖とすることとは何であるか。
答 聖とすることとは、価なしに与えられる神の恵みのわざであって(1)、それによって私たちは神のかたちに従って全人を新たにされ(2)、ますます罪に死んで義に生きることができるようにされる(3)。
  1.Uテサロニケ2:13
  2.エペソ4:23,24
  3.ローマ6:4,6、ローマ8:1-4(*)
   *1648年版にはない。後代の付加と考えられる。


問36 この世で義とすること、子とすること、聖とすることに伴ない、あるいはそれから出てくる祝福は何であるか。
答 この世で義とすること、子とすること、聖とすることに伴ない、あるいはそれから出てくる祝福は、神の愛の確信、良心の平和(1)、聖霊による喜び(2)、恵みの増加(3)、そして、それらのうちにあって終りまで堅く保たれることである(4)。
  1.ローマ5:1,2,5
  2.ローマ14:17
  3.箴言4:18
  4.Tヨハネ5:13、Tペテロ1:5


問37 信仰は死の時、どんな祝福をキリストから受けるか。
答 死の時、信者の霊魂は、全くきよくされ(1)、直ちに栄光に入り(2)、その身体は、なおキリストに結合されていて(3)、復活の時(4)まで墓の中に休む(5)。
  1.ヘブル12:23
  2.Uコリント5:1,6,8、ピリピ1:23、ルカ23:43
  3.Tテサロニケ4:14
  4.ヨブ19:26,27
  5.イザヤ57:2


問38 信者は復活の時、キリストからどんな祝福を受けるか。
答 信者は復活の時、栄光あるものによみがえらせられ(1)、さばきの日に、公に受け入れられ、無罪を宣言され(2)、永遠に(3)全く神を喜ぶことにおいて、完全に祝福される(4)。
  1.Tコリント15:43
  2.マタイ25:23、10:32
  3.Tテサロニケ4:17,18
  4.Tヨハネ3:2、Tコリント13:12


問39 神が人に求められる義務は何であるか。
答 神が人に求められる義務は、神の示されたみこころに服従することである(1)。
  1.ミカ6:8、サムエル上15:22


問40 神は人に服従の規則として最初に何を示されたか。
答 神が人に服従のため最初に示された規則は、道徳律法である(1)。
  1.ローマ2:14,15、10:5


問41 道徳律法は何のうちに要約してあるか。
答 道徳律法は十戒のうちに要約してある(1)。
  1.申命10:4、マタイ19:17(*)
   *1648年版になし。後代の付加と考えられる。


問42 十戒の要点は何であるか。
答 十戒の要点は、心をつくし、精神をつくし、力をつくし、思いをつくして、主なる私たちの神を愛すこと、また、自分を愛するように私たちの隣り人を愛することである(1)。
  1.マタイ22:37-40


問43 十戒の序言は何であるか。
答 十戒の序言は「わたしはあなたの神、主であって、あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出した者である。」という言葉である(1)。
  1.出エジプト20:2


問44 十戒の序言は、私たちに何を教えるか。
答 十戒の序言は、私たちに、神は主であって、私たちの神であり、またあがない主であるから、私たちはそのすべての戒めを守る義務のあることを教えている(1)。
  1.ルカ1:74,75、Tペテロ1:15-19


問45 第一戒は何であるか。
答 第一戒は「あなたは(わたしの前に)わたしのほかに、なにものをも神としてはならない」である(1)。
  1.出エジプト20:3


問46 第一戒は何を求めているか。
答 第一戒は、神が唯一のまことの神、また私たちの神であることを知り、認め(1)、それにふさわしく神を礼拝し、あがめることを求めている(2)。
  1.歴代上28:9、申命26:17
  2.マタイ4:10、詩篇29:2


問47 第一戒は、何を禁じているか。
答 第一戒は、まことの神を神とすることと(1)、私たちの神とすること(2)を拒み(3)、あるいは礼拝せず、あがめないこと、また、神だけに捧げなければならない礼拝と栄光を、ほかの何ものにでもささげることを禁じている(4)。
  1.ローマ1:21
  2.詩篇81:10,11(81:11,12)
  3.詩篇14:1
  4.ローマ1:25


問48 第一戒の「わたしの前に」という御言葉によって、何が特別に教えられているか。
答 第一戒の「わたしの前に」という御言葉は、すべてのことを見ておられる神は、どのような他の神をも、もつことの罪に目を向け、これをはなはだきらわれることを教えている(1)。
  1.エゼキエル8:5-以下終わりまで、詩篇44:20,21(44:21,22)(*)
  *1648年版にはなし。後代の付加と考えられる。


問49 第二戒は何であるか。
答 第二戒は「あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、また地の下の水の中にあるものの、どんな形をも造ってはならない。それにひれ伏してはならない。それに仕えてはならない。あなたの神、主であるわたしは、ねたむ神であるから、わたしを憎む者には、父の罪を子に報いて、三四代に及ぼし、わたしを愛し、わたしの戒を守るものには、恵みを施して、千代に至るであろう」である(1)。
  1.出エジプト20:4-6


問50 第二戒は何を求めているか。
答 第二戒は、神が御言葉のうちに定められたすべての宗教的礼拝と規定を、純正にまた完全に、受け入れ、守り、保つことを求めている(1)。
  1.申命32:46、マタイ28:20、使徒2:42


問51 第二戒は何を禁じているか。
答 第二戒では、形像(1)、または御言葉に定められていおられないほかの方法によって神を礼拝することを禁じている(2)。
  1.申命4:15-19出エジプト32:5,8
  2.申命記12:31,32(12:31,13:1)


問52 第二戒についている理由は何であるか。
答 第二戒についている理由は、私たちの上にある神の主権(1)と、私たちのうちにある神の所有権(2)と、神が御自身への礼拝にたいしてもたれる熱心とである(3)。
  1.詩篇95:2,3,6
  2.詩篇45:11(45:12)
  3.出エジプト34:13,14


問53 第三戒は何であるか。
答 第三戒は「あなたは、あなたの神、主の名を、みだりに唱えてはならない。主は、み名をみだりに唱える者を、罰しないでは置かないであろう。」である(1)。
  1.出エジプト20:7



問54 第三戒は何を求めているか。
答 第三戒は、神の御名(1)、称号(2)、属性(3)、規定(4)、御言葉(5)、御わざを、きよく敬虔に用いることを求めている(6)。
  1.マタイ6:9、申命28:58
  2.詩篇68:4(68:5)
  3.黙示15:3,4
  4.マラキ1:11,14
  5.詩篇138:1,2
  6.ヨブ36:24


問55 第三戒は何を禁じているか。
答 第三戒は、神が御自身を知らせようとされることは何事でも、これを汚し、あるいは、みだりに用いることを禁じている(1)。
  1.マラキ1:6,7,12、マラキ2:2、マラキ3:14


問56 第三戒についている理由は何であるか。
答 第三戒についている理由は、この戒めを破る者は、どんなに人からの刑罰をのがれることができても、私たちの神、主は彼らに正しいさばきをのがれることをお許しにならないということである(1)。
  1.サムエル上2:12,17,22,29、サムエル上3:13、申命28:58,59


問57 第四戒は何であるか。
答 第四戒は「安息日を覚えて、これを聖とせよ。六日のあいだ働いてあなたのすべてのわざをせよ。七日目はあなたの神、主の安息であるから、なんのわざをもしてはならない。あなたもあなたのむすこ、娘、しもべ、はしため、家畜、またあなたの門のうちにいる他国の人もそうである。主は六日のうちに、天と地と海と、その中のすべてのものを造って、七日目に休まれたからである。それで主は安息日を祝福して聖とされた。」である(1)。
  1.出エジプト20:8-11


問58 第四戒は何を求めているか。
答 第四戒は、神が御言葉のうちに定められたような、一定の時を、神にたいしてきよく守ること、明言すれば七日のうち、まる一日が御自身にたいするきよい安息日であることを求めている(1)。
  1.申命5:12-14


問59 神は七日のうち、どの日を毎週の安息日として定められたか。
答 神は、世の初めからキリストの復活までは一週の七日目を、毎週の安息日と定められた。また復活以後、世の終りまでは引き続いて、一週の最初の日を安息日とされた。これがキリスト教の安息日である(1)。
  1.創世2:2,3、Tコリント16:1,2、使徒20:7


問60 安息日はどのように聖別しなければならないか。
答 安息日には、ほかの日ならば正当であるこの世の業務や娯楽さえも、これをやめて(1)、この日をまる一日、きよく休み(2)、やむを得ない働き、または慈善の働きに用いられるほかは(3)、すべての時間を、公的なまた私的な神礼拝の行為に用いて、聖別しなければならない(4)。
  1.ネヘミヤ13:15-19,21,22(*)
    *出エジプト16:25-28、ネヘミヤ13:15-19,21,22が正しい。
  2.出エジプト20:8,10、出エジプト16:25-28
    *出エジプト20:8,10が正しい(出エジプト16:25-28は1の証拠聖句)。
  3.マタイ12:1-31(特に12)(*)
    *マタイ12:1-13が正しい。
  4.ルカ4:16、使徒20:7、詩篇92(安息日の歌)(*)、イザヤ66:23
    *詩篇92編表題(92:1)が正しい。


問61 第四戒は何を禁じているか。
答 第四戒は、求められている義務を行なわなかったり、不注意に行なったりすること(1)、また怠惰により(2)、あるいは本来罪であることをすることにより(3)、あるいはこの世の業務や娯楽についての無用な思い、言葉、行ないによって、この日を汚すことを禁じている(4)。
  1.エゼキエル22:26、アモス8:5、マラキ1:13
  2.使徒20:7,9
  3.エゼキエル23:38
  4.エレミヤ17:24-26、イザヤ58:13


問62 第四戒についている理由は何であるか。
答 第四戒についている理由は、神が一週の六日間を、私たちの業務のために与えられていること(1)、第七日にたいしては、特別の所有権を主張されていること、神御自身の模範、そして安息日の祝福とである(2)。
  1.出エジプト20:9
  2.出エジプト20:11


問63 第五戒は何であるか。
答 第五戒は「あなたの父と母を敬え。これは、あなたの神、主が賜わる地で、あなたが長く生きるためである」である(1)。
  1.出エジプト20:12


問64 第五戒は何を求めているか。
答 第五戒は、上の人(1)、下の人(2)、あるいは対等の人として(3)、それぞれの地位と関係にある人々の名誉をたもち、義務を果たすことを求めている。
  1.エペソ5:21
  2.Tペテロ2:17
  3.ローマ12:10


問65 第五戒は何を禁じているか。
答 第五戒は、それぞれの地位と関係にある人々の名誉と義務を無視すること、またはそれらに反するどんなことでもすることを禁じている(1)。
  1.マタイ15:4-6、エゼキエル34:2-4、ローマ13:8


問66 第五戒についている理由は何であるか。
答 第五戒についている理由は、この戒めを守るすべての者への長寿と繁栄(それが神の栄光と彼ら自身の益に役立つ限り)の約束である(1)。
  1.申命5:16、エペソ6:2,3


問67 第六戒は何であるか。
答 第六戒は「あなたは殺してはならない。」である(1)。
  1.出エジプト20:13


問68 第六戒は何を求めているか。
答 第六戒は、私たち自身の生命と(1)、他の人々の生命を保つためのすべての正当な努力を求めている(2)。
  1.エペソ5:28,29
  2.列王上18:4


問69 第六戒は何を禁じているか。
答 第六戒は、私たち自身の生命を、あるいは不当に隣人の生命を奪うこと、また、そのようなことに傾くすべてのことを禁じている(1)。
  1.使徒16:28、創世9:6


問70 第七戒は何であるか。
答 第七戒は「あなたは姦淫してはならない。」である(1)。
  1.出エジプト20:14


問71 第七戒は何を求めているか。
答 第七戒は、心と言葉と行ないにおいて、私たち自身と隣人の純潔を保つことを求めている(1)。
  1.Tコリント7:2,3,5,34,36、コロサイ4:6、Tペテロ3:2


問72 第七戒は何を禁じているか。
答 第七戒は、すべてのみだらな思いと言葉と行ないを禁じている(1)。
  1.マタイ15:19、マタイ5:28、エペソ5:3,4


問73 第八戒は何であるか。
答 第八戒は「あなたは盗んではならない。」である(1)。
  1.出エジプト20:15


問74 第八戒は何を求めているか。
答 第八戒は、私たち自身と他の人々との富と生活状態を、合法的に獲得し、向上させることを求めている。
  1.創世30:30、Tテモテ5:8、レビ25:35、申命22:1-5、出エジプト23:4,5、創世47:14,20


問75 第八戒は何を禁じているか。
答 第八戒は、私たち自身、あるいは、隣人の富と生活状態を、不当に妨害し、またはそのおそれのあるすべてのことを禁じている(1)。
  1.箴言21:17、箴言23:20,21、箴言28:19、エペソ4:28


問76 第九戒は何であるか。
答 第九戒は「あなたは隣人について、偽証してはならない」である(1)。
  1.出エジプト20:16


問77 第九戒は何を求めているか。
答 第九戒は、人と人との間の真実と(1)、私たち自身と隣り人との名誉を維持し、増進することを求めている(2)。特に証言する場合にそうである(3)。
  1.ゼカリヤ8:16
  2.Vヨハネ12
  3.箴言14:5,25


問78 第九戒は何を禁じているか。
答 第九戒は、真実を曲げること、また私たち自身と隣り人の名誉をそこなうすべてのことを禁じている(1)。
  1.サムエル上17:28、レビ19:16、詩篇15:3


問79 第十戒は何であるか。
答 第十戒は「あなたの隣人の家をむさぼってはならない。隣人の妻、しもべ、はしため、牛、ろば、またすべて隣人のものをむさぼってはならない。」である(1)。
  1.出エジプト20:17


問80 第十戒は何を求めているか。
答 第十戒は、私たちの隣人とそのすべての所有に対する正しい愛の心を持つとともに(1)、私たち自身の状態に、全く満足することを求めている(2)。
  1.ヨブ31:29、ローマ12:15、Tテモテ1:5、Tコリント13:4-7
  2.ヘブル13:5、Tテモテ6:6


問81 第十戒は何を禁じているか。
答 第十戒は、私たち自身の状態に不満であったり、隣人の幸福をねたみ(1)、悲しんだりすること(2)、また隣人のどのような所有にたいしても道ならぬふるまいをしたり、思いをよせたりすることを禁じている(3)。
  1.列王上21:4、エステル5:13、Tコリント10:10
  2.ガラテヤ5:26、ヤコブ3:14,16
  3.ローマ7:7,8、ローマ13:9、申命5:21


問82 だれか神の戒めを完全に守ることができるか。
答 単なる人間は、堕落以来、だれもこの世において神の戒めを完全には守れない(1)。かえって思いと言葉と行ないにおいて日毎にこれを破っている(2)。
  1.伝道7:20、Tヨハネ1:8,10、ガラテヤ5:17
  2.創世6:5、創世8:21、ローマ3:9-21、ヤコブ3:2-13


問83 律法の違反はどれも等しく重罪であるか。
答 ある罪は、それ自身で、またいくつかの加重の理由によって、神の前に他の罪よりも、さらに重罪である(1)。
  1.エゼキエル8:6,13,15、Tヨハネ5:16、詩篇78:17,32,56


問84 すべての罪は何に価するか。
答 すべての罪は、この世でも、来世でも、神の怒りとのろいに価する(1)。
  1.エペソ5:6、ガラテヤ3:10、哀歌3:39、マタイ25:41


問85 罪のため、私たちに当然である神の怒りとのろいをまぬがれるために、神は私たちに何を求められるか。
答 罪のため、私たちに当然である神の怒りとのろいをまぬがれるために、神は私たちに、イエス・キリストへの信仰、生命に至る悔い改め(1)、それとともに、キリストがあがないの恵みを私たちに伝達されるすべての外的手段を、忠実に用いることを求められる(2)。
  1.使徒20:21
  2.箴言2:1-5(*)、箴言8:33-36、イザヤ55:3
   *1648年版では、箴言2:1-6


問86 イエス・キリストへの信仰とは何であるか。
答 イエス・キリストへの信仰とは、救いの恵みであって(1)、それによって私たちが、救いのために、福音において提供されているままに、ただキリストを受け入れ、そしてより頼むのである(2)。
  1.ヘブル10:39
  2.ヨハネ1:12、イザヤ26:3,4、ピリピ3:9、ガラテヤ2:16


問87 生命に至る悔い改めとは何であるか。
答 生命に至る悔い改めとは、救いの恵みであって(1)、それによって罪人が、罪の自覚(2)とキリストにある神の恵みの理解とから(3)、その罪を悲しみ、憎み、新しい服従への充分な決意と努力とをもって、罪(4)から神へ立ち帰るのである(5)。
  1.使徒11:18
  2.使徒2:37,38
  3.ヨエル2:12、エレミヤ3:22
  4.Uコリント7:11、イザヤ1:16,17
  5.エレミヤ31:18,19、エゼキエル36:31


問88 キリストが、あがないの恵みを私たちに伝達される外的な、そして普通の手段は何であるか。
答 キリストが、あがないの恵みを私たちに伝達される外的な、そして普通の手段は、キリストの規定、特に、御言葉と礼典と祈りであって、これらのすべては、選ばれた者にとって救いのために有効とされるのである(1)。
  1.マタイ28:19,20、使徒2:42,46,47


問89 御言葉はどのようにして救いに有効とされるか。
答 神の御霊が、御言葉の朗読、特に説教を、罪人に罪を自覚させ、回心させ、また信仰によって救いに至るまで、きよめと慰めのうちに彼らを成長させるための有効な手段とされるのである(1)。
  1.ネヘミヤ8:8、Tコリント14:24,25、使徒26:18、詩篇19:8(19:9)、使徒20:32、
   ローマ15:4、Uテモテ3:15-17、ローマ10:13-17、ローマ1:16


問90 御言葉が救いに有効となるためには、御言葉を、どのように読み、どのように聞かなければならないか。
答 御言葉が救いに有効となるためには、私たちは、熱心(1)と準備(2)と祈り(3)を持って御言葉を聞き、それを信仰と愛をもって受け入れ(4)、私たちの心のうちにたくわえ(5)、生活において実践しなければならない(6)。
  1.箴言8:34
  2.Tペテロ2:1,2
  3.詩篇119:18
  4.ヘブル4:2、Uテサロニケ2:10
  5.詩篇119:11
  6.ルカ8:15、ヤコブ1:25


問91 礼典はどのようにして救いの有効な手段となるか。
答 礼典が救いの有効な手段となるのは、礼典のうちにあるどのような力によるのでも、またそれをつかさどる人のうちにあるどのような力によるのでもなく、ただキリストの祝福(1)と、信仰によって受ける人々のうちに働くキリストの御霊によるのである(2)。
  1.Tペテロ3:21、マタイ3:11、Tコリント3:6,7
  2.Tコリント12:13


問92 礼典とは何であるか。
答 礼典とは、キリストによって立てられたきよい規定であって、そこにおいて、キリストと新しい契約の祝福が、感覚的なしるしによって、信じる者に表わされ、引証され、適用されるのである(1)。
  1.創世17:7,10、出エジプト12章全部、Tコリント11:23,26


問93 新約の礼典は何々であるか。
答 新約の礼典は、洗礼(1)と主の晩餐(2)である。
  1.マタイ28:19
  2.マタイ26:26-28


問94 洗礼とは何であるか。
答 洗礼とは、父と子と聖霊の御名による水の洗いが(1)、私たちがキリストにつぎ木されること、恵みの契約の祝福にあずかること、そして私たちが主のものとなるという誓約を示し引証する礼典である(2)。
  1.マタイ28:19
  2.ローマ6:4、ガラテヤ3:27


問95 洗礼はだれに施すべきであるか。
答 洗礼は、見える教会の外にある者が、キリストを信じる信仰と彼への服従を告白するまでは、だれにも施してはならない(1)。しかし見える教会の会員である者の幼児には、洗礼を施すべきである(2)。
  1.使徒8:36,37、使徒2:38
  2.使徒2:38,39、創世17:10、コロサイ2:11,12(*)、Tコリント7:14
   (*)創世17:10とコロサイ2:11,12を比較せよ。


問96 主の晩餐とは何であるか。
答 主の晩餐とは、キリストの御定めに従って、パンとぶどう酒を与えること、また受けることによって、キリストの死が示され、そしてふさわしい陪餐者が、身体的、肉的にでなく信仰により、自身の霊的栄養と恵みに成長することのために、キリストの体と血と、そしてそのすべての祝福にあずかるものとされる礼典である(1)。
  1.Tコリント11:23-26、Tコリント10:16


問97 主の晩餐をふさわしく受けるために、何が求められているか。
答 主の晩餐にふさわしくあずかろうとする者に求められていることは、ふさわしくないままで来て、その飲み食いによって、自分にさばきを招かないように、主の御体をわきまえる知識(1)、キリストをかてとする信仰(2)、悔い改め(3)、愛(4)、新しい服従について(5)、自分を吟味することである(6)。
  1.Tコリント11:28,29
  2.Uコリント13:5
  3.Tコリント11:31
  4.Tコリント10:16,17
  5.Tコリント5:7,8
  6.Tコリント1:28,29


問98 祈りとは何であるか。
答 祈りとは、キリストの御名において(1)、神のみこころにかなうことのために(2)、私たちの罪のざんげと(3)、神のあわれみへの感謝に満ちた告白とともに(4)、私たちの願いを神にささげることである(5)。
  1.ヨハネ16:23
  2.Tヨハネ5:14
  3.詩篇32:5,6、ダニエル9:4
  4.ピリピ4:6
  5.詩篇62:8(62:9)


問99 神は私たちの祈りの指針としてどのような規準を与えられたか。
答 神のすべての御言葉は、私たちの祈りの指針として有益である(1)。しかし指針になる特別の規準は、キリストがその弟子に教えられた、一般に「主の祈り」(2)と呼ばれている形の祈りである。
  1.Tヨハネ5:14
  2.マタイ6:9-13、ルカ11:2-4(*)
   (*)マタイ6:9-13をルカ11:2-4と比較せよ


問100 主の祈りの序言は私たちに何を教えているか。
答 主の祈の序言である「天にまします我らの父よ」(1)は、私たちを助けることができ、また進んで助けて下さる神へ、子が父に対するように、きよい崇敬と確信とをもって近づくこと(2)、そして他の人々とともに、また他の人々のために祈らなければならないことを教えている(3)。
  1.マタイ6:9
  2.ローマ8:15、ルカ11:13
  3.使徒12:5、Tテモテ2:1,2


問101 第一の祈願において私たちは何を祈るのであるか。
答 第一の祈願である「願わくは御名をあがめさせたまえ」(1)では、神が御自身をお知らせになるすべての事において、私たちも他の人々も、神の栄光をあらわすことができるように(2)、また神がすべての事を御自身の栄光のために処理されるように祈るのである(3)。
  1.マタイ6:9
  2.詩篇67:2,3(67:3,4)
  3.詩篇83編全部


問102 第二の祈願において私たちは何を祈るのであるか。
答 第二の祈願である「御国をきたらせたまえ」(1)では、サタンの国が滅ぼされるように(2)、また恵みの国が進展し(3)、私たちも他の人々もそれに入れられ、その中に守られるように(4)、そして栄光の国がすみやかに来るように祈るのである(5)。
  1.マタイ6:10
  2.詩篇68:1,18(68:2,19)
  3.黙示12:10,11
  4.Uテサロニケ3:1、ローマ10:1、ヨハネ17:9,20
  5.黙示22:20


問103 第三の祈願において私たちは何を祈るのであるか。
答 第三の祈願である「みこころの天になるごとく地にもなさせたまえ」(1)では、神の恵みにより、天で天使たちがするように(2)、すべての事においてみこころを知り、それに従い、服することができるように、また喜んでそうするものとしていただくように祈るのである(3)。
  1.マタイ6:10
  2.詩篇103:20,21
  3.詩篇67編全部、詩篇119:36、マタイ26:39、サムエル下15:25、ヨブ1:21


問104 第四の祈願において私たちは何を祈るのであるか。
答 第四の祈願である「我らの日用のかてをきようも与えたまえ」(1)では、神の自由なたまものの中から、この世の良い物を充分なほど受け、これらとともに神の祝福にあずかるように祈るのである(2)。
  1.マタイ6:11
  2.箴言30:8,9、創世28:20、Tテモテ4:4,5


問105 第五の祈願において私たちは何を祈るのであるか。
答 第五の祈願である「我らに罪を犯す者を我らがゆるすごとく我らの罪をゆるし給え」(1)では、神がキリストのゆえに、私たちのすべての罪を自由にゆるして下さるように祈るのである(2)。そして私たちは恵みのよって心から人々をゆるせるようにされているから、なおさらにこのように祈ることを奨励されている(3)。
  1.マタイ6:12
  2.詩篇51:1,2,7,9(51:3,4,9,11)、ダニエル9:17-19
  3.ルカ11:4、マタイ18:35


問106 第六の祈願において私たちは何を祈るのであるか。
答 第六の祈願である「我らを試みに会わせず悪より救い出したまえ」(1)では、神が私たちを罪への誘惑から守り(2)、あるいは誘惑される時にさえ、救い出して下さるように祈るのである(3)。
  1.マタイ6:13
  2.マタイ26:41
  3.Uコリント12:7,8


問107 主の祈りの結びの言葉は私たちに何を教えるか。
答 主の祈りの結びの言葉である「国と力と栄えとは限りなく、なんじのものなればなり。アーメン」(1)では、私たちの祈りの励ましをたが神から受けるのであり(2)、この祈りにおいて神を讃美し、神に国と力と栄えを帰さなければならないことを教える(3)。そして私たちの願いの証明と、聞かれることの確信とにおいて、私たちはアーメンというのである(4)。
  1.マタイ6:13(*)
    * 欽定訳聖書による
  2.ダニエル9:4,7-9,16-19
  3.歴代上29:10-13
  4.Tコリント14:16、黙示22:20,21